長い便器
この絵はもう破棄してしまい、存在しません。
カメラによる日付からすると、8年近く昔の作品です。
どうして、この絵を破棄してしまったのか、すっかり忘れてしまいました。
あえて、想像でお話しすると、こういうことになるのではないのでしょうか。
非常に長い便器を描きたかった。
20号のキャンバスでは長い便器を描ききれなかった。
だから捨てた。
「もっと、もっと、長いんだ。」
そんなふうに叫んだのかもしれません。
愚かなことをしてしまいました。
捨てたからといってどうなるというのでしょう。
今でも、便器は銀河空間を光の速度で膨張しているのですから。
そして、現在夜空に見える彗星は私の描いた長い長い便器であることは、ほぼ間違いありません。

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