果てし無き雲梯
私が願う雲梯はこんなものではないのです。
あの有名なバベルの塔が神に挑んだように、鉄の柱は上下左右にぐんぐん伸び、
私の鍛錬した腕力もぐんぐん私を運び、そこはもう天上で、呆れた神が予定通り大きな雷を落とし、
私は真っ逆さまに落ちていきます。
バベルの時、神の怒りは人間の言葉をばらばらにしました。
今度は言葉そのものを奪ってしまうのです。
言葉をなくした人々はそれぞれの地域にある私の作った雲梯に跳び付き、
猿のような獣の力で幸福そうにいつまでもぶらさがっているのです。

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the endless monkey bars

I want to play the endless monkey bars with you.

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