人類と河童

誰もが戦い、敗れていった。そして、私で最後になった。
窓の外に現れた巨大な円盤は、私がこの相撲に敗れることは人類の滅亡であるといいたいのかもしれない。
しかし、河童は私を投げようとはしなかった。
河童はさらに私を強く抱きしめ、私も河童を強く抱きしめた。
二人の流す涙は一つになり、落ちていった。
人類史上、7度目の河童との大抱擁である。私たちは決して、このことを忘れてはいけない。

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