スミス
スミスから手渡されたリモコンを少年はスミスの前で動かしてみた。 スミスは自分は少年のリモコンどうりに動かされるロボットだと言わんばかりに、動いて見せた。 「お前は、今、俺、1人しか操れないが、いずれ、何万、何千万という人間がお前の言いなりになるだろう。」 少年は言葉の意味が分からなかった。しかし、暗い霧のようなものが胸の中に沈むような気がした。
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