スフィンクス
男が、とある稲荷のお社の前を歩いているときでした。 「ピラミッドの前は私ではいけないのでしょうか。」 男は、あたりを見回してみました。 話し掛けてくるような人影は1人も見つかりません。 あるのは耳だけ赤くした白い狐の石像でした。 その時です。男の脳裏にギザのピラミッドの前に聳える巨大な狐の石像がありありと見えたのです。 これがいずれ未来に起こる稲荷軍のエジプト遠征の始まりです。
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