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落ち武者
ほんのちょっとした些細な出来事から懐かしい思い出がよみがえることはよくある事です。
その思い出のイメージの片隅に見知らぬ人の姿を見つけることがあるかも知れません。
時代錯誤の甲冑に身を包み、その甲冑は泥まみれで、おまけに矢が幾本も刺さっています。
もう何日も飲まず食わずで一歩たりとも歩けないあわれな姿です。
あなたはそんな訳の分からない思い出を忘れようと何とか違った思い出を思い出そうとするでしょう。
しかし、あなたがいくら忘れようとしても彼は覚えているのです。
それは、あなたこそが唯一その落ち武者が落ちてゆくところだからです。